食生活の乱れが起こす疾病とは
偏った食事のリスク
現代人の食生活は偏りが大きく、外食が多い人などは食生活の改善をした方が良いでしょう。特に、多くの人に当てはまるのが野菜不足です。現代人のうち約7割は野菜不足だと言われている程です。ご飯やお肉などは美味しいですが、そればかり食べていては当然栄養の偏りがありますので、普段から何を食べたのかを確認し、野菜が足りていないと感じたら意識して摂取するようにしましょう。
以下に、食生活の乱れが引き起こす疾病について記載していきます。これらの疾病にかからないように気を付けてください。
肥満
1970年頃から日本では肥満について取り上げられるようになってきました。高度経済成長に伴い人々の生活水準も上がり、必要以上の栄養を摂取した事により肥満の人が増えたのです。昔の日本では、肥満に対してはむしろプラスのイメージがありました。栄養を十分に摂っていて、健康的であるというイメージです。ですが、肥満は生活習慣病を引き起こすリスクを高めるという認識が一般化してからは、マイナスなイメージが先行するようになりました。
糖尿病
糖尿病は2種類に分ける事ができます。「Ⅰ型」と「Ⅱ型」です。Ⅰ型糖尿病はインスリンの分泌が大きく低下した状態の事を指します。インスリン注射をして体内の糖の代謝をコントロールしなければなりません。Ⅱ型糖尿病は肥満が原因で発病します。インスリンの投与は必要ありませんが、普段から食事に非常に気をつかって過ごさなければなりません。1度糖尿病になってしまうと完治はほぼ不可能なので、かかってしまう前にまずは普段の食事を見直しましょう。
貧血
貧血を引き起こす原因のほとんどが鉄分不足です。この鉄分不足による貧血は、正式には「鉄欠乏性貧血」と言います。女性に多い症状で、生理によって体内の血液が不足する事が大きな要因となっているようです。この貧血を防ぐには普段から鉄分を豊富に含んだ食べ物を摂取する必要があります。野菜ならホウレン草が一般的ですね。貧血が多い人は意識的に鉄分が多く含まれたものを食べましょう。
重大な疾病
食生活の乱れはガンや心疾患、脳血管の疾患も引き起こします。病気による死亡原因の上位3つです。戦前は結核や肺炎が上位でした。この死亡理由の変化は、医学の進歩も要因にありますが、食生活の変化による部分も大きいと考えられています。
もちろん時には贅沢をして高カロリーな食事をしても構いませんが、そのような食生活を毎日続けるのではなく、バランスを考えたうえで生活する事が重要です。